語り
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2001年12月02日(日) かまいたちの夜(その2)


 「かまいたちの夜」。

 みなさんは御存じだろうか?

 スーパーファミコン時代に、わたしは妹とビクビクしながら(しかも雰囲気を味わう為、夜中に)プレイしたのだが、サウンドノベルというジャンルのゲームである。
 物語の中で、自分が選ぶ選択肢によって、エンディングが変わるというもの。
 
 昔は、本でもよく「アドベンチャーゲームブック」として出版されていた。最近あんまりみないけど。

 すごいおもしろいシリーズがあった。
 魔法使いマ−リンの使いパシリにされてた主人公のシリーズ。
 
「理不尽だ」と憤慨しつつ、その本に没頭し、しっかりつかいパシってた  
若き日の自分(※中学時代の授業中。っていうか勉強しろよ)の思い出。
 確か、サイコロとメモを片手に、その使命に挑むのだ。
 主人公の名前は、ピックだったか、小ピットだったか、小ピピンなんだったか、凄いイケテない名前。
 うう。なんていうシリーズだったか。忘れた・・・
 洞くつの奥に住むドラゴン退治にいったり、なんだかとにかく大変だった。
 読み終わった後は、すごい大仕事を為し終えたような気分になり、思わず笑みがこぼれたものだ(※授業中)。
 
 説明が思い出話と混同したが、まあ、そういう主旨のゲームである。
 しかも、スーパーファミコンソフト。
 本と違い、効果音も付く、映像も付く、しかも動くという、まさに「読む映画」。
 それが「かまいたちの夜」。迫力満点なのだ。

 「ああ、それ、俺もやったことあるわ」と、さすがだんなさま。

 「これなら、本のようにストーリーを追っていくだけ!本好きなゆうちゃんにピッタリ!!」と強く推薦する。

 これならアイテムを集める必要もなく、モンスターと闘う必要もない。 
 RPGは永遠のレベル1、夕月さんも興味を示してくれたようだった。

 その日は、そのソフトをお勧めして夕月邸をおいとました。

 次に夕月邸を訪れた時には、だんなさま、
 すでに「かまいたちの夜」(PS版)を購入済み。

 速い。速すぎる・・・・。
 わたしは、ひしひしと、彼の、妻への愛をかんじた。

 さあ、夕月さん、これは最後までやりとげるのよ!

 わたしは、彼女がゲ−マ−への第一歩を踏み出せる様、できるかぎりのことをしてみせよう。

 「美味しんぼ」のツボゼリフをわたしたち2人に朗読していた、だんなさんの笑顔を何故か思い出し、誓う。
 
 そして、包丁もたせた時とエライ違いな、もたついた手付きでプレステ2のコントローラを握り、テレビの前に座る彼女。
  正座である。
  気合が違う。
 「目がすぐ疲れるね〜〜ん」とゲームへの愚痴をこぼしていた彼女も、
 今回こそはがんばろうと思っているのが良く分かった。
 
 わたしも、気合が入った。
 なんとしても、彼女が挫折しないよう、一緒にがんばろう。
 順当にいけば、2、3時間で終わるし。
 (短いゲームであるというのが、彼女も気に入ってたようだった)。
 
 正座した2人は、最初のステップである、主人公の名前と、主人公の彼女の名前を入力。

 「ひょうが」 
 「しりゅう」

だんなさま:「だから、なんでそこで聖闘士星矢やねん」


 つづく
 
  
 
  
 
 






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